養殖いかだに付く、ホンダワラを原料に、高級塩「藻塩」を作ったり、海岸のガラスごみや貝殻、海藻、流木などを材料に、「シーボーンアート」を作ったりする・・・。

愛南町の地域産業にとって不要なもの、無尽蔵にあるものが、他の人の目から見れば、有用なものであったり材料であったりする。そういった例を子どもたちに提示し、総合的な学習等で発展的に扱うことを通して、環境やごみに対する見方や考え方を変容させることができた、という実践について講話をいただいた。

地域に生きる子どもたちを育てる、学校と行政の接点として、現在の養殖業の振興はもちろん大切だが、新しい養殖への挑戦や、特産品の開発を、教材としても扱うことができるのではないかという、示唆に富んだお話だった。具体例や実物を交えてのお話は、大変興味深く、楽しく伺うことができた。