・特に感心したのは、水質調査である。水生生物の調査、河川の自浄作用などは、数値で具体的に表記しているので分かりやすかった。

・学校のトイレの汚れや消臭の取組のその後が知りたい。すぐに成果が表われないものもあるので、成果がなかった取組に対しても、今後継続して経過を観察したいということがあればいいと思う。

・トイレの水質汚濁や消臭についても数値化されていくとよいと思う。

・環境問題について、総合的な学習の時間で学校全体で取り組んだのがよかった。

・環境について考えさせていく中で、自分たちの住んでいる地域についてまずしっかりと考えさせることが大切だと改めて感じた。本校も環境教育に力を入れ始めたので参考になった。いろいろな面から環境に迫ること、その中に体験活動を上手に取り込んでいる点など、参考になることが多かった。教員の意識改革が必要という結論を聞いてもっともだと思った。

・一人一人の生徒の環境問題に対する意識を高めることができる研究であると思った。人数が少ないことと地域の環境が十分生かされた取組だった。松山市内の大規模校でできるのはどんなことだろうと考えさせられた。現在は、リサイクル活動、アルミ缶回収、EM液をトイレに流すなどを行っている。

・カブトムシの飼育、炭焼き体験、シイタケ栽培など、私自身まだ体験したことのない多くのことを生徒たちは体験しており、その体験を通して森林を守り森林と共に生きていこうとする意識が高まっているのだと思う。

・科学的なデータに基づいて環境問題に取り組んでいる。更に、学校から地域に向けての働きかけがあるとよいと思った。

・委員会活動やボランティア活動、総合的な学習の時間において様々な体験がなされている。この体験から得たことが多いと思うが、生徒が環境への関心を高め、自然を大切にしようとする心情を育ててきている。これを進め、生活においてどう実践していくか、地域にどう発信していくかにも目を向けてほしい。

・マイ箸について、割り箸の利用については批判をよく聞くが、割り箸の主原料は、丸太→角材の過程で出る端材であり他に使い道のない木。端材の有効利用とも考えられる。実態はどうなのだろう?

・学校行事や生徒会活動など、つながりをもって、多くの体験活動がなされていることが分かった。中学生として、知識と体験を結び付ける学習を多く取り入れていくことはとても大切なことだと感じている。生徒が個々に研究テーマをもって学ぶ方法もあるかなと思った。

・自然の中での体験活動を通しての学びがいいと感じた。今の時代、安全・安心が最重要課題なのは仕方がないが、自然の中での遊び体験までもが大人の管理のもとになっている。昔は当たり前に学べていた知識を、今は学校教育の中で身に付けさせなければならないが、環境教育の果たす役割は大きいと感じた。

・貴重な発表、ありがとうございました。すばらしい実践がなされており、感心しました。子ども達が達が大人になって環境問題に直面した時、生活改善の方法を知っていると、将来の世界は違ったものになると思います。よりよい実践に向けて、気になったことをいくつかお伝えします。EMの活用について。最近は、「EM菌」と呼ばず、「EM」と呼ぶ。80種の有効な菌の集合体であり、「EM菌」は存在しないからだそう。「川の水をきれいにする作用がある」との表現があったが、「それはない」。腐敗菌の繁殖を押さえヘドロを分解する働きはあるが(それが水の浄化に繋がることは確か)、水そのものをきれいにするわけではない。団子など、違った活用法もある。トイレに散布しても嫌な臭いもしないはず。異臭がするのは培養の際に際に腐敗菌が繁殖しているためで、培養法を検討する必要があるのでは?(県内では上浦小、弓削町、旧城川町高川小が実績を上げている。)

・多面的に、しかも地に足が付いた取組ですばらしい。参考になった。

・地域の教育力を最大限に生かした取組だった。私もカブトムシを飼育しているがその生命力には驚かされる。

・川の浄化作用についての実験は、説得力があった。自分達で竹炭を作り、活用することができるのはすばらしい。

・実家がダム湖上流にあるので、緑色になっている湖を見ると心が痛む。あれが澄むほどになると今以上にすばらしい景色になるだろう。地域の実態に合わせた体験や実験ができていて、感心させられた。より主体的にするために、大きなテーマを決めてやるとどうかなと思った。例えば、「鹿野川ダムの水を澄み切らせてみよう!」など。本当は、大人がするのを見て学ぶのが一番だと思うけど・・。

・地域の豊かな自然を生かして、生徒一人ひとりが主体的に自然と関わる様子がよく分かった。カブトムシの飼育やリサイクル活動、EM、竹炭の利用は、小学校でも実践できそうなので本校もやってみたい。小学校と似たテーマになるので、指導計画を作成する際に、小学校との関連を図った指導計画が必要なのでは。

・町が取り組んでいることを自分達の活動としているところがすばらしい。

・非常に勉強になった。すばらしい地域の環境を生かし、他の教科と関連させた取組を行っており、学校の意欲的な様子が分かった。小学校からの発展的な取組が必要になってくると思う。地域の方をお招きするなど、地域の連携と同時に、同じ土地に住む小学校との連携がとれると、より段階的な学習が可能となると思う。

・こういった取組をすることで、日本の森林保全にもつながればよい。

・水質浄化の実験はかなり専門的だが、科学的に実証することで、生徒達の関心を高められたと思う。

・環境に関心をもって日頃から行動できるようになると共に、地域のよさを知り好きになることにもつながる取組だったと思う。

・中学生だと、地域や行政に対して、意見や考えを発表するという活動も考えられるのでは。

・各学年の目標やそれを達成するための活動計画や適切な支援計画があればさらによい。

・河川の浄化作用の実験は難しいので生徒にどう理解させるかが課題。

・中学生ならではの専門的な知識を獲得する場が保障されていた。具体的な目標の設定については、内容が抽象的で、評価する際にどのように評価するか難しいと感じる。活動全体を教師がしっかりと見通すことが大切だと感じた。

・発表を聞いて、自分自身初めて知ることも多く、勉強になった。

・自分達の周囲の環境を見つめることで、1本の木の生長にかかわる人たちがいることを知り、地域の人と共に自然を守ることの大切さを体験を通して感じ取り、環境問題に関心をもつことができたのではないか。多くの活動に取り組んでいて、生徒・教職員のパワーが伝わってきた。

・実験室での結果と自然の中での実際の影響はずれがあるのではないだろうか。この取組での科学的な手法が多方面で生かせるように今後も活動を広げていただければと思う。

・環境は一部分だけをよくしたのでは本当の解決にはならない。多面的な活動が必要だ。

・協議の場で洗剤と川の自浄作用についての意見が出たが、肱川中はずうとEMを使っているとのことであったので、洗剤を極力使わない姿勢は十分身に付いてきているのではないか。

・河川の自浄作用については以前から関心があった。今回の、コンクリート護岸と微生物との関連に関する発表者の発言は非常に興味深かった。