あ い さ つ

わたしたちの愛教研



      愛教研の皆様へ   会長 遠藤 敏朗

   

日ごろは、愛媛教育の担い手として、それぞれの職場や地域等で御活躍されていることと存じます。未来を切り拓く子どもたちが夢や志をもち、たくましく生きる力を育むことに日々取り組んでおられることに心より敬意を表します。

わたしたちの愛教研は、昭和35年に創立以来、57年目を迎えました。愛教研を取り巻く環境の変化や愛教研自体の組織や活動の在り方に関する課題を克服するため、平成28年3月に示された「新しい時代をリードするこれからの愛教研の在り方はどうあればよいか」に関する答申に基づき、平成28年度から、愛教研改革が、順次、見通しをもって行われています。本年度は、教育研究局における教科等・専門研究委員会の統廃合や愛媛教育研究大会の在り方の改善、法制情報局における「へき地・地域教育部」の創設など、具体的で大きな改革が行われます。多くの課題も生まれてくるかもしれませんが、新たな挑戦をしなければ成長もありません。愛教研は、県民の負託に応え、愛媛教育の中心的な役割を果たしてきた高い組織率を維持する教育研究団体です。わたしたちの愛教研に誇りをもち、その意義をよく理解しながら、共に知恵を出し合い、共に活動しながら、10年先20年先…と未来につながる愛教研への確かな改革を進めていきたいものです。

さて、現在、グローバル化が進み、急速に情報化や技術革新がなされる中、不透明で予測できない未来社会に生き抜いていく力の育成が学校教育に求められてきています。平成29年3月には新学習指導要領も示され、「生きる力」の理念の具体化に向けての方向付けが明らかにされました。「資質・能力」の育成が強調され、「主体的・対話的で深い学び」が提唱され、カリキュラム・マネジメントにより教育課程の在り方を不断に見直し、社会に開かれた教育課程の実現を通じて、自立、協働、創造をキーワードにした未来型教育を志向しようとしています。そして、そうしたこれからの日本の教育は、国民全体の喫緊の重要課題として提唱されています。愛教研といたしましても、そうした目指すべき日本の教育の動向を視野に入れ、より質の高い教育研究に努め、愛媛教育をさらに発展させていかなければならないと考えています。そのためには、会員一人一人が情熱をもち、自由闊達な議論を展開しながら、常に学び続ける、学び合い続ける愛教研でありたいと願っています。

本年度、会長3年目を務めさせていただきます。会員の皆様からの御意見を生かしながら、組織や活動を活性化させることができるよう尽力して参ります。また、愛教研で出会い、教わった先輩方や仲間たちに感謝しながら、自分の役割を果たしていきたいと思っています。

会員の皆様には、愛教研の様々な活動に進んで参加し、よさを実感していただき、仲間の輪を広げながら、「チーム愛教研」の精神で、愛媛の教育を支える教育研究団体の一員として大いに活躍していただきますよう、お願い申し上げ、私のあいさつといたします。
                           

   (平成29年6月)

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